仕事に使えるアウトプット術|学びを結果に変えるアウトプット大全レビュー

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みなさんは日々勉強はしてますか?現代の日本人の一日の平均勉強時間は約6分と言われています。なかなか勉強時間が取れないだったり、飲み会に付き合わないといけないだったり理由は様々だとは思います。しかし私たちは学び続け、それを仕事でアウトプットする。それが結果として表れ役職や給料が上がっていく。そうしないことには、今の状態から抜け出すことはできませんし、この先リストラが当たり前の世界になったときに生き残ることが出来ないと思います。

さっそくですが勉強方法にもいろいろあります。例えばオンラインサロンや資格取得、書籍を読む等がほとんどだと思います。しかし、勉強したはずなのに次の日以降あんまり内容を覚えてない事ってありませんか?これは「エビングハウスの忘却曲線」といって人の脳は20分後には42%、1日後には74%、さらに1週間後には77%、1カ月後には79%を忘れるとされています。要は「時間が経つほど記憶は減る」ということです。そこでどうすればしっかりとしたインプットができるのかを解決できるのがこの「アウトプット大全」です。

こんな人におすすめ

・記憶力が悪くてなかなか覚えられない

・そもそもどういったアウトプット方法があるのかを知らない

・インプットだけで終わっている

まずインプット・アウトプットとは何ぞや?とお思いの方、簡単に言うとインプットは「読む」「聞く」「見る」でアウトプットとは「話す」「聞く」「行動する」ということです。このインプット・アウトプットを繰り返し行うことで成長していきます。しかし、このインプット・アウトプットを繰り返しても成長を実感できない人もいるかと思います。そういった人はフィードバックが出来ていません。フィードバックとは、見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明のことで、なぜ失敗したのか?であり次はどうしよう?といったことです。本書では大きく3つの項目に分けて書かれています。

まず1つ目が「話す」です。これは非常に簡単で誰にでもできる方法です。例えば本を読んだり映画を見た感想を家族や友人に話すことです。ただ話すだけでなく一旦自分の中で咀嚼し、気づきや意見を混ぜるとなお良いです。また質問することも学びに大きな影響を与えます。脳には「選択的注意」というものがあります。これは事前に単語を選択しておくことで、様々な情報の中からその単語を拾いだすことができます。そしてポジティブな言葉を意識して使っていきましょう。仕事での成功や人間関係を維持するためにはポジティブな言葉がネガティブな言葉の3倍以上必要になるそうです。

また説明することもアウトプットを鍛える格好のトレーニングになると記載されてます。これは「意味記憶」が「エピソード記憶」に変換されるからだそうです。意味単語とは単語のことで、エピソード記憶とは過去にあった出来事や体験物語=ストーリーになります。「エピソード記憶」は覚えやすく忘れにくいという特徴があります。

次に2つ目に「書く」ことです。書くことで記憶に残りますが、最近ではパソコンやスマホ、タブレットを使う人が大多数だと思います。ですが、プリンストン大学とカリフォルニア大学の共同研究で、大学生を対象に「手書きでノートをとる学生」と「ノートパソコンでノートをとる学生」にわけて比較したところ、手書きの学生の方が良い成績を上げ、より長い時間にわたって記憶が定着したという研究結果が」出ているようです。

本を読むときにも書き込みやマーカーでアンダーラインを引くのも効果的です。人の脳は同時に3つのことしか処理できないと言われていますので、書き出すことで脳の中身を空っぽにする効果もあります。また100均ショップで売っている情報カードというものを使ってアイデア出しを行っているようです。非常に面白そうで、脳のトレーニングに良さそうです。そしてTwitterも文章力を鍛えるにはもってこいだと書かれてます。それは要約力です。140文字という制限がある中、わかりやすく表現しないといけません。また時間制限をもうけるのも良いみたいです。

そして最後の3つ目は「行動」です。いくらインプットをしても行動に起こさなければ、それは「自己成長」ではなく「自己満足」です。ビジネスにおける究極の成功方法は「続けること」だそうです。一番シンプルで難しいことですが、やはり継続することが最強の方法だと思います。ではどうすれば「続ける」ことができるのでしょうか。それは下記に記載した5点です。

  1. 「今日やる」事だけを考える
  2. 楽しみながら実行する
  3. 目標を細分化する
  4. 結果を記録する
  5. 結果が出たらご褒美をあげる

しかしやる気が出ない日もあるでしょう、そういうときは「まず始める」ことです。とりあえずペンを持つだったり、パソコンのブログのページを開く、そしてまず5分作業する。そうすると「作業興奮」を呼び覚まし、気が付くと長時間の作業を続けてしまう効果があるそうです。まずは簡単な作業からスタートしましょう。

この本から得られるものは非常に多く、アウトプットをすることの重要さを学ぶことができました。アウトプットを行う方法は日常にもたくさんあります。話すこと、ブログを書くこと、日記を手書きすること、SNSにアップすること、これらのことを何か1つでも継続していくことが自分自身の成長につながるものだと感じました。

おわり

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